気候変動への取り組みは、当社にとって重要な経営課題であり、持続的な成長を実現するための重要な要素であると考えています。積極的な情報開示と透明性の高い経営を通じて、ステークホルダーの皆様と信頼関係を築き、共に持続可能な社会の実現に向けて貢献していきます。
気候変動対策について経営会議の下に当社経営戦略本部長を委員長とする「環境委員会」を設置し、環境に関する重要な課題及び環境活動に関する組織・体制や年間計画について審議・承認を行います。計画を実行する組織としてセグメント基幹会社6社とサーラコーポレーションで構成する「環境ワーキンググループ」を四半期に1回以上開催し、気候変動に関する重要な事項やカーボンニュートラルの実現に向けた方針・目標・取り組みなどについて進捗管理し、環境委員会へ報告・提言を行っています。
リスクマネジメント委員会では、気候変動に関連する脱炭素社会に向けた対応強化を重要なリスクとして評価しています。気候変動対策について下表の環境活動推進体制のもと、リスクの発生と変化の組織的な把握、評価及び対応を推進しています。
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気候変動による将来の気温上昇が2℃未満に抑えられる世界(※1)と低炭素化が進まない温暖化が進行する世界(※2)を参考に2030年以降のリスクと機会を洗い出し、その定性的な影響とその対応策を整理しています。
※1 IPCC RCP2.6:地球温暖化を産業革命前に比べて2°C未満に抑えるシナリオ
※2 IPCC RCP8.5:2100年に世界の平均気温が約4°C上昇するシナリオ
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第5次中期経営計画で設定した2025年における自社の事業活動を通じたCO₂排出削減量5,000トン(2021年比▲15%)及びお客さま先のCO₂排出削減貢献量55,000トン(2022~2025年累計)を指標、目標としています。
また、2030年には自社の事業活動を通じたCO₂排出削減量17,000トン(2021年比▲50%)、CO₂排出削減貢献量190,000トン(2022~2030年累計)を目標に設定しています。
2024年の自社の事業活動を通じたCO₂排出量は、2025年目標である29,000トンを下回る26,566トンでした。これを受けて、2025年の自社の事業活動を通じたCO₂排出削減量目標を再設定し、8,000トン(排出量26,000トン)(2021年比▲24%)としました。


サプライチェーン全体のカーボンニュートラルに向け、自社の上流・下流のCO₂排出量(Scope3)の把握を2024年度から開始しました。
Scope1:自社における直接排出
Scope2:自社が購入・使用した電力、熱、蒸気などのエネルギー起源の間接排出
Scope3:自社の事業活動に関連する他社のCO₂排出量
※対象会社:Scope1,2:グループ全42社
:Scope3:影響の大きいと思われるグループ13社
Scope1、2、3( t-CO₂ ) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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