試験供給を経て全面導入。年間30トンのCO2を削減へ

 サーラエナジーは5月から、豊橋市の公用車向けに廃食油から精製されたバイオディーゼル燃料(BDF)を軽油に5%以下の割合で混合した「B5軽油」の本格供給を開始しました。昨年10月からの試験供給の結果を踏まえ、ごみ収集車(46台)をはじめ、ダンプカーや散水車など合計67台への全面導入が決定し、年間235.5キロリットルを供給します。

 

 同社では温暖化防止と資源循環型社会の構築に貢献する取り組みとして、2007年より飲食店や市内のリサイクルステーションなどから回収した廃食油(使用済天ぷら油)を再生リサイクルしたBDFを精製する事業を行っています。BDFは植物由来であることからカーボンニュートラルとされ、CO2排出量を抑制できるクリーンな燃料と位置づけられています。このBDFを活用するB5軽油は、市販のディーゼル車に使用でき、混合したBDF5%分のCO2排出量がゼロとみなされます。今回の全面導入により、豊橋市では年間30トンのCO2削減が見込まれます。

豊橋市役所での記者会見の様子
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豊橋市役所での記者会見の様子
公用車に貼られたPRステッカー
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公用車に貼られたPRステッカー