市民が手軽に生ごみの資源化に取り組める環境を整備へ

 サーラグループは浜松市などと連携し、生ごみの資源化に向けた「スマートコンポスト」の実証実験をサーラプラザ浜松で開始しました。コンポストは微生物の力で生ごみを分解して堆肥にする装置で、今回使用するのはバイオ系スタートアップのkomham(コムハム)社が開発した最新モデルです。太陽光発電で駆動しCO2を排出せず、通常1カ月を要する生ごみの分解を1 ~ 3日で処理し、堆肥量を元のわずか2 ~ 3%にまで減らすことができます。サーラグループは、浜松市との包括連携協定に基づきコンポストの設置場所を提供しました。6月2日に開始式が開かれ、浜松市の中野市長、komhamの西山代表、サーラコーポレーションの仲野執行役員をはじめ、公募で選ばれた市民モニターの皆さんが参加しました。

 実証実験は8月29日まで行われ、市民モニターの皆さんが家庭で出た生ごみをコンポストに投入します。約3カ月の間に投入・分解量の計測やアンケートなどを行い、使い勝手や効果を検証します。浜松市では家庭可燃ごみの約35%を占める生ごみの削減が喫緊の課題となっています。本プロジェクトを通じて、市民が手軽に生ごみを資源化できる環境を整備し、地域全体で資源を循環する仕組みの構築を目指します。開始式の挨拶で仲野執行役員は「今後も様々な取り組みを通じ、持続可能で魅力的な浜松のまちづくりに協力していきたい」と述べました。