グループ共創による“物流改革プロジェクト”が本格始動

 当社グループで動物用医薬品の卸販売を手掛けるアスコは、競争力強化に向けた物流改革の一環として全社の倉庫機能の集約を進めており、第一弾として愛知県一宮市に開設した「一宮物流センター」の稼働を12月から開始しました。2025年4月までに中・西日本エリアにおける各営業所の倉庫機能を同センターに集約します。また、同年6月からは東日本エリアの倉庫機能を「つくばみらい物流センター」(茨城県つくばみらい市)に集約する予定です。両センターは、当社グループでエネルギー輸送・物流ビジネスを手掛けるサーラ物流が大型物流センター内で運営する施設で、アスコからの業務委託を受けてサーラ物流が商品の入荷から発送までの倉庫内作業を一括で担います

 アスコでは従来、各営業所で動物用医薬品などの商品在庫を管理し、営業担当者が自ら商品をお客さまに届けていたため、受注・配送業務に時間を割かれ提案営業などのコア業務に注力できていないことや高コスト体質が課題となっていました。この課題解決に向け、2030年業界№1を目標とする同社は「Asco-Transformプロジェクト」を立ち上げ、「コア業務への特化」と「生産性の向上」を目指しています。物流機能を効率化し、それによって生み出される営業リソースを最大限活用するための組織再編や人員配置、制度設計などの改革に現在取り組んでいます。

 一方サーラ物流は、2030年までに目指す姿として「総合物流企業への進展」を掲げ、事業ポートフォリオと組織体制の見直しを進めています。今回のアスコ物流センター開設を契機に、拠点網の拡充と収益力の拡大を図り、倉庫事業を輸送事業と並ぶ柱に育てていく方針です。

アスコ一宮物流センターが入る施設
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アスコ一宮物流センターが入る施設
アスコつくばみらい物流センターが入る施設
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アスコつくばみらい物流センターが入る施設